著書「女性のためのメディカルブック」から
子宮ガン検診について
Q・・・子宮ガン検診を受けたいと思っていますが、どのような検査をするのでしょうか。
A・・・子宮ガンの検診は、子宮と付属器(卵管・卵巣)、外陰部の異常チェックをします。
まず、子宮腟部(子宮の出口にあたる部分)と子宮頸管から、綿棒で細胞の採取をします。
次にコルポスコピーを用いて検査します。
観察は、2%の酢酸液で子宮腟部の粘液をとり、表層の状態をより明瞭にする「酢酸加工」の前後に行います。
この時、コルポスコピーで異常を認めれば、異常な部分の組織片を切除して、病理組織検査をすることもありますが、たいていの方はあまりありません。
続いて婦人科的一般診察を行います。
なお、子宮体がんは、子宮内腔に発生するガンで比較的少ないのですが、その疑いがあるときは、ブラッシングを併用しています。
ブラッシングとは細長く、軟らかい専用ブラシで子宮内膜面をかすり採る方法です。
コルポスコピーと以上の細胞診に婦人科的診察を併用して、ガン検診を行うわけです。
細胞はバパニコロー染色を行って細胞の異常性などを鏡検することで判定します。
外陰部に発生する外陰ガンや子宮頸がん(子宮頸部に発生するガンで子宮ガンのほとんどを占めるもの)は、早期発見可能なガンであり、他の肺ガンなどと比べ診断しやすいものですから、安心して検診を受けられるようお勧めします。
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