カンジタ症

著書「女性のためのメディカルブック」から


外陰、膣カンジダ症について

Q・・・お産後カンジダという病気で通院していましたが、かゆみが残っています。

カンジダ膣炎について教えてください。


A・・・膣は、外界と通じ、肛門とも隣接しており、37度に近く湿潤した状態のため、病原菌の繁殖しやすい場所といえます。

膣にカンジダが増殖すると白色のおりものが増加し、かゆみ、痛みわ焼けるような感じがしてきます。

膣の中には常在菌といって病気を引き起こさない最近が住んでいます。

この細菌は膣の中でエストロジェンというホルモンの機能が正常に保たれていれば自浄作用を持ち、他の病気の原因となる微生物の増殖を抑えています。

しかし、分泌物の増加、膣の炎症、尿道、肛門からの病原菌の移行時、ビタミンB1、B2の不足時には自浄作用は低下して、病原菌が繁殖します。

特に膣カンジダ症は、妊婦、ホルモン剤使用時、抗生物質服用時、トリコモナス膣炎治療時、リウマチなどで副腎皮質ホルモン使用時、糖尿病時には発生しやすくなります。

感染経路は、自己体内からの感染が中心で、膣カンジダ症の患者の7割は、直腸内にもカンジダが認められます。

また、膣カンジダ症の婦人の2割は、尿中にカンジダを検出します。

性交が原因と思われる症例もあります。

膣カンジダ症の婦人の7割は主人の亀頭部からカンジダが検出され、包茎だと特に多くなります。

そのため、膣カンジダ症の治療中の性交時には、抗真菌剤クリームか、コンドームを使用してください。

再発をしやすいものですから、十分に治療を受けるのが望ましいと思います。

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