著書「35才で妊娠が分かったら読む本」から
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ウェン先生(ベトナムの医師)は、
「アメリカではNIPTというものが、とても日常的に行われているわけでだから、どうして成熟した社会になっている日本ではそれが為されないのか。」
不思議に思っている様子でした。
しかし、九州の大学へ留学していた時に、大学病院の先生に
「なぜ日本でNIPTが行われないのか」質問したかったのですが、意見を持たない、そういった説明がなかったこということでした。
非常に不思議に思われたようで、そのことを山村先生に尋ねてきました。
山村先生は、説明をしなかった医師について社会的な側面があったと考えています。
NIPTの検査が遺伝子の異常を確認できる先端医学であるにも関わらず、NIPTで異常が出た後中絶をすることの是が非かという論議が先に立ってしまったことが原因だとしています。
医学の進歩と、容易に中絶をするという社会的に反する考えが一緒にされてしまい、命を粗末に扱っているのではないかという考え方が強くなってしまったということです。
ベトナムも日本と同じブッタの国ですので、やはり同じような考えを持つ人が多い状況で、ウェン先生もベトナムの医師として、その点ではある程度理解を示している感じがしました。
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命を粗末に扱っているのではないか?
この社会的な側面から新型出生前診断という先進医療が広く受け入れられていないのが現状です。
命を大切にという考えが、とても大切であれば私たちは、なぜ健康を害するような生活習慣、食生活を送るのでしょうか?
新しく生まれてくる命は大切にして、大人になれば不摂生をして命を粗末に扱うことには何の批判もしないのでしょうか。
新型出生前診断を希望する妊婦さん、ご主人
検査を実施する施設、医師
検体を回収して検査にかける検査機関
どれをとっても、誰一人命を粗末に扱ってはいないのです。
むしろ、お腹の子どもの命に対して、向き合っているのです。
こうして医療は、社会によって歪められていく。
この先、日本の医療はどこに向かっていくのか?という疑問が大いにあります。
アメリカや中国が、先進医療のトップを走っています。
日本政府が掲げるグローバル化には、医療は含まれていない気がします。
ともかく、新型出生前診断を希望する妊婦さんの中に、こうした検査が命を粗末にしてしまうと考えて、躊躇しているのであれば、
命についてもっと考えるキッカケと思って頂けると良いかと思います。
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