ベトナムの孤児院に来る子どもたちは親が育てられないという形で入ってくることもあります。
しかしながら、近くの墓地に捨てられている子どもたちもいます。
最近は、ラオス、カンボジアを含めてベトナム経済圏内にありますので、ホーチミンであるとか、ホノイは少しだと思いますが、多くの人が出稼ぎに来ています。
この出稼ぎに来られた人たちが、望まない妊娠をしてしまったために孤児院に子供を預けるというものも出てくるわけです。
墓地に捨てられたり、親が出稼ぎの外国人であった場合、これら子どもたちには出生証明がありません。
ですから、ベトナムの国民ではないとされてしまうのです。
ベトナムの医療制度は全額政府の補償でなされるわけですが、公立病院に受診した際はそうした形になっています。
こういう病院を受診しようと思うと、国籍のない子どもたちはとても高い自費診療となってきます。
もちろんサービスの良い近代的な民間の病院もあるわけですが、とても受診料が高いので簡単に受診することが出来ません。
ですから、孤児院のスタッフの人はそうですが、孤児院に入居している子どもたちは、あまり医療機関にかからない、またはかかったことがないのです。
その孤児院には、枯葉剤(ダイオキシン)の影響と思われるような下半身などの異常奇形を伴った子どもたちが何人もいるわけです。
それから、ダウン症候群の子どもたちも数名生活しています。
これらの子どもたち、特にダウン症候群の子どもたちは、心臓に奇形を持つので早めに手術を受けたいので、検査を希望するのですが、心臓の手術は高度医療になるので日本のお金になおすとざっと1000万円近くかかることになります。
ですから、自己負担が出来ないので、財団があって、そういうところが心臓の手術を受けたい子どもなどに資金援助を行っているのですが、ダウン症候群の子どもの心臓の手術は、これらの財団は応じてくれません。
なぜ、ダウン症候群の心臓手術の援助がないのかというと、ダウン症候群の子どもたちはあまり長生きをしません。
そういう寿命的なことだけでなく、心臓奇形以外にも頭脳発達も遅れているということもあり、ダウン症候群の子どもたちにお金を回すことができない。
予算も限られている現状では、なかなか難しいのです。
こうした社会、経済状況によって、ベトナムでは新型出生前診断を受けて、陽性なら即中絶をするようになっています。
その点、日本では新型出生前診断を受けて即中絶する必要はありません。
中絶の期限まで考えて、答えを出すことが出来ます。
私たちの周りの発展国では、
産みたくても産めない。
障がいを持った子を満足に育てることができない。
というわけです。
日本は、経済的に豊かな国ですし、社会的サポートも受けられます。
ただ、そのサポートがしっかりしているかというとそうではありません。
高齢化によって、国の財源は医療費にシフトしているから、予算的に回すことが難しいわけです。
また、障がい手当というものを、姑息に使う会社もあり、本当に援助の必要な方に手が回らないのです。
日本でも、ベトナムのように陽性なら即中絶という形を取れば、こうした「命の選別」に悩まなくて済むのかもしれません。
しかし、産みたい。と思う妊婦さん、夫婦がいるからこそ、日本ではどちらでも選択できるようになっています。
ただ、中絶をするな!という間違った考えが定着することで、
育児に疲れ果ててしまい、
赤ちゃんポストに障がいを持った子が入れられると考えると、
ベトナムで墓地に捨てられたり、道端に捨てられる子どもと大差はないと感じてしまいます。
染色体異常の場合、後天的な障がいと違い、知能発達が遅れてしまいます。
知能障害があることで、健常者や障がいに対する理解のない人たちから、虐待を受けたりします。
よく、産む前に障がいが無くても、後々障がいを持つこともあるから、生まれる前に障がいがあるからといって、中絶するのはどうなのか?
という声もあります。
ただ、先天性のものと後天的なものとでは、同じ障がいだとしても、程度も違えば生活も変わってきます。
知能障害があって、奇形があって、他の人とは違う。
染色体異常の症状は、個人差が激しく、どんな症状が強く出るか分からないという不安も当然あります。
こうした検査を受ける前に、染色体異常について調べる方もいます。
それだけで、こうした染色体異常に対して怖さを感じてしまうものです。
単に事故で手足を失うことより、大人になるにつれて本来なら発達していく知能が遅れることが、
自分の思いを上手く伝えられない。
嫌だということを言えない。
といった負の連鎖を作ってしまいます。
こうした現状をみると、私たちは
頭ごなしに中絶することを非難したり、検査自体の是非を問うことは、
かえって妊婦さん、夫婦を苦しめることになります。
それが、最も私たちの望まないことでは無いでしょうか?
染色体異常が見つかっても、こうやって社会で支えていくんです。
という1つのモデルのようなものが提案できて、多くの人がこうした障がいに対する知識を持っていることが望まれる未来の日本では無いでしょうか?
障がいについての知識を定着させるために、学校教育から始めることも大切なことです。
私たちは、批判をするばかりでは無く、
どうしたら私たちの国がもっと住みやすくなるか?
どうすれば、命の選別で悩まなくて済む社会を作ることができるのか?
考えることが必要不可欠だと思うのです。
continue.
現在ではネットやTVでもNIPT検査による情報を調べることができ、産婦人科以外の医療機関でNIPT検査を受検される方も増えています。
いわゆる産婦人科学会の認可を受けている医療機関では、35歳以上または遺伝子異常の人がいる、夫婦でのカウンセリングが必要など条件のハードルが高く、受検したいと調べても時間のみが経ってしまい、タイミングを逃すこともあるようです。
一方、そのほかの医療機関では希望されるタイミングで受検出来ているようです。
また産婦人科学会の認可を受けている医療機関ほどNIPT検査に対する詳細な説明はないようですが、受検者が検査内容を理解した上で提供しており、陽性の結果が出てもフォローできる体制が整っているようです。
中でも「東京エバーグリーンクリニック」は妊娠前・着床前(不妊に関する検査)・出産前の検査・研究を行う生殖医学では最先端で検査実績もある検査会社に依頼しており、信頼できると思います。
このクリニックは受検日も多く設けており説明・問診・採血を個別に受けられます。
また、広島県、愛知県、大阪府など7か所の提携クリニック(H30.9から9か所)で受検できるので、他の医療機関よりも予約しやすいのではないかと思います。
【東京エバーグリーンクリニック】
TEL: 03-6281-9527 (専用回線)
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2018.08.29 04:44